衣類スチーマー主要4機種の比較 結論はティファール(T-fal)
手軽にシワ伸ばしや脱臭ができる衣類スチーマの主要4機種を比較しました。
とりあげたのはティファール、パナソニックのみです。他のメーカーからもいくつか出ていますが、口コミやレビューを見ているとあまり評価が良くありません。
いまのところこの2メーカーの比較で良さそうなので4機種を比較して購入するものを決めました。
買おうと思った動機
少し前にクリーニング代を節約するために、仕事用のワイシャツは全て形状記憶(アイロンがけ不要)のものにしました。
別の記事でどれくらいの節約になるかをまとめているので興味のある方は読んでみて下さい。
仕事の服については時間とお金を節約することがきましたが、プライベートでもシャツをよく着るので、それもクリーニングに出さずに自宅で洗ってアイロン掛けがしたいと考えました。
しかし、一枚一枚アイロン台の上でシワを伸ばしてると、時間がかかりすぎます。
お金が節約できても、時間が減るのでは意味がありません。時間をお金で買うほうがいいと思っているので、むしろ時間のほうが大切です。
そこで短時間でさっとシワ伸ばしができる衣類スチーマーを買うことにしました。
比較製品下記の4機種
購入の検討にあたって比較した製品は下記の4種類です。
- パナソニック 衣類スチーマー NI-FS540
- パナソニック 衣類スチーマー NI-FS340
- T-fal アクセススチーム プラス DT8100J0 ※2020/01/17現在、取り扱いがなくなっている
- T-fal アクセススチーム DR8085J0
スペックの比較表
まずスペックをまとめました。価格は記事執筆時点のヨドバシ・ドット・コムでの価格を表記しています。
メーカー | パナソニック | ティファール | ||
---|---|---|---|---|
商品名 | 衣類スチーマー | 衣類スチーマー | アクセススチーム プラス | アクセススチーム |
型番 | NI-FS540 | NI-FS340 | DT8100J0 | DR8085J0 |
外観 | ||||
価格 | 11,170円 | 9,210円 | 13,350円 | 8,330円 |
重量 | 705g | 665g | 1200g | 900g |
コードの長さ | 2.5m | 2.5m | 3m | 3m |
立ち上がり時間 | 24秒 | 30秒 | 40秒 | 45秒 |
給水タンク容量 | 50ml | 50ml | 185ml | 185ml |
水タンク | 取り外し不可 | 取り外し不可 | 取り外し可能 | 取り外し可能 |
持続時間 | 4分 | 4分 | 18分 | 18分 |
スチーム量 | 11g/分 | 11g/分 | 20g/分 | 18g/分 |
アイロン台使用 | ○ | × | × | × |
その他特徴 | 360°スチーム フラットアイロン面 スタンド付き | ラウンドアイロン面 スタンド付き | 壁かけフック付き スチームヘッド:セラミック | 壁かけフック付き スチームヘッド:金属 |
比較表についての補足
360°スチーム
パナソニックのNI-FS540のみの特徴です。 パナソニック公式ページだと「ハンガーにかけた衣類に平行に向けた場合、360°どの角度でもお使いいただけます。」書かれています。
つまりは、アイロン面さえ衣類にくっついていれば、アイロンを上に向けても下に向けても使えるということです。下の画像を見るとイメージがつきやすいかもしれません。
壁掛けフック
衣類をドアなどにかけて、スチーマを当てやすくするためのものです。下記の画像のように衣類を吊るすイメージです。
スペックについての考察
重量
軽さ、コンパクトさは圧倒的にパナソニックのほうが優秀です。たかだか200g~300gの差と思うかもしれませんが、アイロンと違いスチーマーは持ち上げたまま使うのでこの差は大きいです。
ティファールは軽いほうが900g、重い方は1200gになるので、1kgくらいのノートPCをお持ちの方はそれを実際に持ってみると重さのイメージがつかめます。
ただ、スチーマーは持ちやすい形状になっているので、同じ重さでもノートPCよりは負担が軽いです。
コードの長さ
コードはティファールのほうが50cm長いが、パナソニックも2.5mあるので、十分な長さです。そもそもコンセントの数が少ない家だと、3mあったとしても結局は延長コードを使うことになる可能性があります。
家の中のどの場所で使うことが多くなりそうか考えて、そこからコンセントの距離がどれくらいか事前にはかっておくのがよいと思います。
2.5mだと厳しいけど、3mあればなんとか届くという感じあればティファールの長さがメリットになります。
立ち上がり時間
立ち上がり時間はパナソニックが30秒前後、ティファールが40秒前後と大きな差はありません。
朝の準備で使うことを想定している方で、毎朝1分1秒を争うような状況になっているのであれば10秒の差は大きいかもしれません。
通常の使い方であれば十数秒の違いが致命的になることはないと思います。
持続時間、給水タンクについて
持続時間はパナソニックが4分、ティファールが18分と4倍以上の差があります。ただ、長ければ単純に良いというのではありません。
時間が長いのは給水タンクが大きいためで、それによってティファールは軽さを犠牲にしています。
出かける前に来ていく服1、2枚のシワを伸ばしたいというのであれば、4分で十分ですし、逆に大量に洗濯をしたものをまとめてシワ伸ばしするのであればできるだけ長いほうがいいので、どういった使い方をするか事前に想定しておくほうがいいでしょう。
4分で切れてもまた水を入れればいいだけですが、給水作業の手間と水を入れた後の待ち時間があることも考慮しておく必要があります。
給水タンクの仕様について
地味な点ですが、給水タンクが取り外し可能かどうかは意外と重要な点だと思っています。
パナソニックのほうは取り外し不可のため、給水は専用のカップに水を入れて持ってきて、本体のタンクに入れることになります。
一度に多くの衣類を処理したい場合はその作業が複数回発生します。
カップを持ち運ぶ時に水をこぼすと面倒ですい、入れる時にスチーマー本体を濡らすと故障の原因になるため、説明書にもその点に注意と書かれています。
日常的に使うのであれば、これはけっこう面倒くさく感じるような予感がします。
一方、ティファールはタンクが取り外せるので、そのタンクを洗面所等に持っていって水を入れ、蓋をして持ち運んで、最後に本体にはめこめばOKです。
蓋があるのでこぼすことはありませんし、本体を濡らす心配もありません。
使い終わって水を捨てることもあると思うので、その時に洗面所に本体を持っていくよりもタンクだけを持っていくほうがかなり楽です。
アイロン台対応について
NI-FS540のみアイロン台での使用に対応しています。 スチームだけでシワがぴしっと伸びない場合はこの機種だとアイロンとして使用できるということです。
アイロンとして使用した場合、シワの伸び方は格段に良くなるので、まだアイロンを持っていなくて一台でスチーマー機能とアイロン機能を両立させたい方はこの機種が有力候補になります。
結論
目的はあくまでもスチームで、手軽に、素早く、できる限りのシワを伸ばすことです。
手軽さでいえば断然パナソニックですが、その分スチーム量が少ないのでシワを伸ばす力に不安があります。
パナソニックのNI-FS540の場合は、スチームで伸びなかった場合、最悪アイロンとして使って、アイロン台の上で確実にシワを伸ばすと使い方ができますが、そうするのであれば最初からアイロンでいいと思います。
うちに普通のアイロンは既にあるので、追加で買う必要はありません。
スチームのみでシワをしっかり伸ばすということを考えると、スチーム量の多いティファールのほうが有利ですので、重いという点は我慢してティファールを買うことにしました。
どんなに手軽でもシワの伸びがいまいちで、結局アイロン台をひっぱり出すことになっては意味がないので。
逆に重さ以外のスペックで見劣りする部分はありません。
ただ、アクセススチーム プラスは水を満タンにすると1.4kg近くになり、さすがに重すぎるので、最終的に ティファールのDR8085J0を購入することにしました。
届き次第、使ってみて使用感をレビューします。
2019/04/30追記:レビュー記事「ティファール 衣類スチーマー(DT8100J0)1年間使用レビュー」を書きました。