コピー、ペースト作業を効率化してくれるアプリの紹介です。コピーしたものの履歴を残して再利用することで資料の作成などが格段に楽になります。

Windows10に標準搭載されることになったので誰でも無料で使うことができますが、最初に設定が必要なので、その方法と使い方を解説します。

PCで作業することが多い、資料をよく作成するという人でまだ導入してないという人は一度使ってみてください。その威力に驚くと思います。

クリップボード履歴が残ることの有用性

通常のクリップボードだとコピーしたものは上書きされます。最後にコピーしたもの1つしか残らないということです。

パソコンでオフィス文書などを作成していると何度もコピペ作業が発生するのですが、履歴が1件しか残らないので、少し前にコピーしたものをもう一度使おうと思うと、またコピーしにいく必要があります。

このコピー作業にけっこう手間がかかるのです。以下の3つの操作が必要だからです。

  • アプリの切り替え
  • 該当箇所を目視で探す
  • テキストや画像を間違えないように選択する

回数が多く、手間もかかるので時間もとられます。特にノートPCで作業していて、マウスが無いときなどは大変です。ストレスが溜まることも…。

一度、コピーしたものを再利用できれば、コピー作業が少なくなり仕事が効率化されますので、試しに導入してみることを強くおすすめします。

クラウドクリップボードのおすすめポイント

実はクリップボードを使いやすくしてくれるアプリはクラウドクリップボード以外にもたくさんあります。

例えば下記のものが人気です。私もクラウドクリップボードと併用しています。

Clibor

https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/clibor/

特徴は以下の通り。

  • タスクトレイに常駐し、設定したホットキーで呼び出し
  • 履歴は最大10,000件まで保存可能
  • 定型文の登録が可能
  • 定型文ごとにホットキーの設定が可能
  • 履歴、定型文の検索が可能
  • デザインの変更が可能
  • 表示位置のカスタマイズが可能

ヘビーに使う人にはこのような多機能なアプリのほうがいいのですが、軽く使う人にクラウドクリップボードをおすすめします。理由は以下の3つです。

Windowsに標準でついている

新たにアプリをインストールする必要がなく、すぐに使い始めることができます。会社のPCにフリーソフトをインストールできない場合でも使うことができます。 最近、セキュリティがどんどん厳しくなってますからね…。

シンプル設計

機能は少ないですが、そのぶん設計も使い方もわかりやすいです。誰でも簡単に使うことができます。

Microsoft製

個人が開発しているアプリの場合、開発者の事情でアプリの更新が止まったり、使用できなくなるリスクがあります。 クラウドクリップボードはMicrosoftが責任をもって開発しているので、更新が止まるリスクは低めですし、セキュリティ面も安心です。

また、Microsoftのアカウントを使うことで、デバイス間で簡単に履歴を共有できるというメリットもあります。

まずはクラウドクリップボードから

クラウドクリップボードから使い始めてみて、さらに効率化したいとなった時に、多機能なアプリの導入を検討してみてはどうでしょうか。

最初からガンガン使いたいという人はとりあえずCliborを入れておけば間違いないです。

クラウドクリップボードが使用できるWindowsのバージョン

クラウドクリップボードが標準搭載されるのは、Windows10のVersion 1809以降となります。Windowsのバージョンの調べ方は下記の通りです。

  1. windowsキーを押してwinverと入力

  2. 「winver コマンドの実行」という項目が出てくるのでクリックするかカーソルで選択してEnterキーを押す

  3. 以下のような画面が表示されるのでバージョンを確認する。

1809より数字が大きければクラウドクリップボードが使えますので、初期設定へと進んでください。 古いバージョンを使っている人はWindowsを更新(バージョンアップ)しましょう。

更新の方法は下記サイトを参考にしてください。 Windows10 - Windows Update 更新プログラムのチェック

会社のPCなど勝手にバージョンアップができない仕組みになっている場合は代わりに先ほど紹介した別のアプリを検討してみてください。

クラウドクリップボードの初期設定

バージョンが対応していても初期設定だと無効(使えない状態)になっているので設定を変更する必要があります。

手順は下記の通りです。

  1. Windowsキー + Vキを押すと下記のような画面が表示される

  2. 有効にするをクリックすれば設定完了

このやり方のほうが早いのでおすすめですが、Windowsの設定画面からでも同じことが可能です。その場合の手順は下記の通りです。

  1. Windowsキーを押すとスタートメニュが表示されるので「設定」をクリック

  2. 「システム」のアイコンをクリック

  3. 左に並んでいるメニューの中の「クリップボード」をクリック

  4. 「クリップボードの履歴」の項目をONにする

基本の使い方

  1. Windowsキー + V でアプリを起動
  2. 貼り付けたいデータを選択する

これだけです。データを選択した瞬間にそのデータが貼り付けられます。

起動したけどやっぱり貼り付けないとなった時はEscキーでアプリを消せます。

ピン留め

PCを再起動すると履歴は一旦消去されますが、ピン留めしておけば残すことができます。

また、常に上位に表示されるのでよく使う定型文のようなものもピン留めしておくと便利です。

方法は簡単。各履歴の右上に表示されている「…」アイコンをクリックすると「ピン留め」というメニューが表示されるのでそれをクリックするだけです。

履歴の消去

履歴は消すことができます。

ピン留めと同様に履歴の右上にある「…」アイコンをクリックして、

  • すべて消したい場合は「全てクリア」
  • 個別に消したい場合は「削除」

をそれぞれ選択します。

履歴保存の制限

履歴の保存には制限があり、保存されるものは下記のみです。

  • テキスト(書式も含む)
  • 画像
  • HTML

また、件数、容量にも制限があります。

  • 履歴の保存件数は最大50件まで
  • 1MB以上のものは保存されない

同期機能

クラウドクリップボードには複数のPCで履歴を同期する機能があります。常に複数のデバイスを使っている人には便利です。

同期機能を使うためには設定が必要です。手順は下記の通りです。

  1. 初期設定のところで説明した手順でクリップボードの設定画面を開く
  2. 「他デバイスとの同期」のところの「開始する」ボタンをクリックする

  3. Microsoftアカウントにログインしていない場合はログインする。既にログインしている場合は確認メール送信のボタンをクリック

  4. 登録しているアドレスにメールが送られてくるので、それに書かれている確認コードを入力する

同期したい端末全てで同じ設定作業をする必要があります。

同期されるものは100KB以下のテキストのみ、画像は不可という制限がありますので、ご注意ください。

まとめ

コピーペーストを効率化することで、PCでの作業全体が大幅に効率化されます。クラウドクリップボードであればインストール不要で試せるので、ぜひ一度使ってみてください。